中小・ベンチャー企業のためのファイナンス⼊⾨(1)
こんにちは。
Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。
これから全3回の予定で、中小・ベンチャー企業のためのファイナンスについて解説したいと思います。
中小企業やスタートアップ企業の経営者必見の内容です!
資金調達方法は大きく分けると以下の5つに分かれます。
- 外部から現金を集める方法(クラウドファンディング、補助金/助成金)
- 資産を現金化する方法(アセットファイナンス)
- 融資などの負債をともなう資金調達(デットファイナンス)
- 出資などの資本増加をともなう資金調達(エクイティファイナンス)
- デットとエクイティの中間に位置する資金調達(メザニンファイナンス)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
◼︎外部から現金を集める方法①
クラウドファンディング
オンラインで不特定多数の方から支援をいただけるクラウドファンディング。
以下のような4つのタイプが存在しています。
・寄付型
集めた資⾦は全額寄付、リターンなし(例:JapanGiving)
・投資型
出資したプロジェクトの利益から配当が出る(例:クラウドクレジット)
・融資型
出資者が利⼦と⾔うかたちで⼀定の利益を受け取る(例:オーナーズブック)
・購⼊型
出資者はモノやサービス等の特典を受け取る(例:Makuake,CAMPFIRE)
日本ではまだまだ成長過程ですが、海外では資金集め常套手段ですので、日本においても今後も規模が拡大していくと思われます。
◼︎外部から現金を集める方法②
補助金/助成金
申請は面倒なことが多いですが、原則返済不要という利点の多い補助金・助成金。
地域ごとに様々な種類があるので、事前にしっかり把握しておきましょう、
補助金について
後払いにて支給される、原則返済不要の⽀給⾦が助成金です。
1)⾰新的ものづくり・商業・サービス開発⽀援補助⾦(中⼩企業庁)
補助額:1000万円 補助率:2/3 申請時期:春と秋
https://www.chuokai.or.jp/hotinfo/gaiyou.pdf
2)営業時間短縮に係る感染拡大防止協力金(東京都)
補助額:一事業者当たり、一律20万円
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/07/31/13.html
など。
助成⾦について
即支給される、原則返済不要の⽀給⾦が助成金です。
1)キャリアアップ助成⾦(厚⽣労働省)
有期→正規:1⼈あたり57万円、キャリア形成訓練:1事業者1000万円
https://www.mhlw.go.jp/content/11650000/000616643.pdf
2)業態転換支援(新型コロナウイルス感染症緊急対策)事業(東京都)
補助額:100万円 補助率:対象経費の4/5以内 申請時期:2020年11月25日まで
https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/jigyo/conversion.html
など。
その他地域ごとの補助金・助成金については、各地方の市役所などにご相談してみてください。
今回はスタートアップの資金調達の中でも、外部から現金を集める方法についてご紹介しました。
国や自治体の公的支援は、時に企業活動を継続させるための命綱となります。
しかし、どんな支援制度があり期日がいつなのか、すべて理解するのは非常に煩雑です。
そこで当社ではお客様が補助金・助成金でいくら受給できるかを無料でシミュレーションいたします。
その他財務のご相談も承っております。
次回は「資産を現金化する方法(アセットファイナンス)」についてご紹介してきます。
それでは今日はこのへんで。