中小・ベンチャー企業のためのファイナンス⼊⾨(2)
こんにちは。
Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。
今回も前回に続いて、中小・ベンチャー企業のためのファイナンスについて解説したいと思います。
前回の記事をご覧になっていない方はこちらからどうぞ。
まずは前回のおさらいです。
資金調達方法は大きく分けると以下の5つに分かれるとお話ししました。
- 外部から現金を集める方法(クラウドファンディング、補助金/助成金)
- 資産を現金化する方法(アセットファイナンス)
- 融資などの負債をともなう資金調達(デットファイナンス)
- 出資などの資本増加をともなう資金調達(エクイティファイナンス)
- デットとエクイティの中間に位置する資金調達(メザニンファイナンス)
前回では外部から現金を集める方法であるクラウドファンディングと補助金・助成金についてお話しさせて頂きました。
今回は保有している資産を現金化する方法、アセットファイナンスについてご紹介します。
◼︎資産を現金化する
アセットファイナンス
アセットファイナンスの方法としては、基本的に次の5つの方法が挙げられます。
・資産売却
すでに会社が保有している資産を売る方法です。
資産というと土地や不動産が真っ先に思い当たりますが、それだけではなく会員権、有価証券、在庫なども資産として捉えられます。
・ファクタリング
売掛⾦が⽀払われるより早く、売掛債権を売却する方法です。
当然売掛金以上で買い取ってもらえるなんて都合のいい方法ではなく、いくらか手数料が引かれてしまいます。
また売掛債権の信用力が低ければさらに売却価格は低くなったり、そもそも買取を拒否されたりする可能性もあります。
・権利売却
特許やライセンス、商標、開発権、営業権等の無形資産を売却し資金を調達する方法です。
・債権回収
買掛⾦や未払⾦等の債権の回収するのも資金調達の手段の一つ。
リスクもあまりないので、資金調達をする際には債権回収を念頭に入れておきましょう。
・役員貸付⾦の回収
役員に対して貸付けているお⾦を回収する方法も有効です。
身内に依頼するので債権回収よりもハードルが低く、また確実性も高い資金調達方法ですね。
スタートアップや中小企業にとって資⾦調達は⼤切です。事業を回そうにも元手がなければどうしようもありません。
しかし当たり前ですが、資⾦調達がゴールではありません。
調達→投資→回収のサイクルが重要ということはスタートアップでも上場企業でも同じことですので、しっかり学んでいきましょう!
それでは今日はこの辺で。