【初心者向け】貸借対照表とは?(3/4)
こんにちは。
Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。
コロナ禍で日々が慌ただしく過ぎていき、気がつけばもう秋なんですね。。
今年は夏感がまったくなかったのは自分だけでしょうか?
さて前回、前々回と貸借対照表(B/S)についてお話ししており、今回で第三回目ですね。
今回はB/Sのルールについて解説してまいります。
前回のおさらいになりますが、B/Sでは右側に調達した資金を、左側で調達した資金の運用を記載するとお話ししました。
図にしますと次のようなかたちになります。
この図のように、B/Sを構成する要素として「資産」「負債」「純資産」があります。
資産
企業は会社の資産を運用することで利益を出し、売上としてお金を回収していきます。
これまでもお話ししてきた、調達→投資→回収という流れのことですね。
ここで回収するお金は、その回収期間によって「流動資産」と「固定資産」に分かれます。
【流動資産】短期で資金回収
現金、売掛金、商品など
【固定資産】長期で資金回収
不動産、車両、設備など
負債
デットファイナンスで調達した資金など、返済義務のあるお金がここに記載されます。
こちらも返済する期間によって「流動負債」と「固定負債」に分かれます。
【流動負債】短期で返済する
買掛金、短期借入金(一年未満で返済)など
【固定負債】長期で返済する
社債、長期借入金(一年以上かけて返済)など
純資産
会社の資金のうち、返済する必要のない資産が純資産です。
資本金などの株主に帰属する株主資本と、それ以外で構成されます。
【株主資本】株主に帰属する
資本金、利益剰余金など
【株主資本以外】
評価換算差額、新株予約権など
難しい単語が並んでしまいましたがざっくり言うと純資産とは、株主が出したお金と過去の利益の蓄積の合算、と覚えましょう。
ここまでをまとめると、次のような図になります。
けっこうB/Sっぽくなってきたのではないでしょうか?
ひとつひとつの項目を覚えなくてはならないのではなく、まずは資産・負債・純資産にはどんな要素の数字が入っているかを覚えていきましょう。
今日はここまで。
次回、B/Sの基本編の最終回は、「ここだけは覚えておいてほしい3つの数字」についてお話しします。
財務のことについての疑問や相談があれば、当社まで。