<地銀再編>SBIによる第4のメガバンク構想
こんにちは。
Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。
昨年SBIホールディングスが掲げた、「第4のメガバンク構想」について最近になって動きが活発化してきたようですので、今回掘り下げてみたいと思います。
さっそく本題へ。
第4のメガバンク構想とは?
SBIホールディングスと経営難の地銀が資本業務提携を組み、SBIホールディングスが保有するフィンテック技術や運用技術などを提供することで地銀の成長を促し、地銀の連合体を第4のメガバンクにすることを目的とした取り組みです。
これにより各地銀の業務改善だけでなく、各地銀が活性化することでその地域の地方創生にもつながるといったメリットまであります。
2020年10月5日には地銀の合併・統合による経営基盤強化を進める菅総理とSBIホールディングス北尾社長は会食にて意見交換を行い、この第4のメガバンク構想について菅総理より「いいじゃないですか」と評価されたことを明らかにしています。
現在の取り組み状況
2019年9月に発表された島根銀行と資本業務提携を皮切りに、すでに2020年11月現在で7行もの地銀との提携を発表しており、最大10行との提携を目指してます。
なお現在取り組みを発表している地銀は以下の通り。
最大10行ということで残り3行ですが、SBIホールディングス北尾社長は「10行まで必ずやる。名前も全部決まっている」としており、すでに内定済みの可能性が伺えます。
SBIホールディングスの狙い
SBIホールディングスも慈善事業で地銀と提携を行なっているわけではありません。
今後SBIホールディングスが地銀連合体に提供するインフラを基盤として、自社で扱う金融商品を地方の方々に販売するために、地銀の営業力を活用するのではないでしょうか。
地銀の基盤強化を目的とした合併・統合を促す政府・日銀に続く、新たな取り組みと言える「第4のメガバンク構想」。
SBIホールディングスは一企業とはいえ影響力の大きい会社ですので、今後の進展には注目していきたいですね。
といったところで今回はここまで。
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