Revd Advisory株式会社の代表ブログ

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あわぎん成長企業ファンドと劣後ローンの違いについて

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こんにちは。

Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。

 

今回はこのコロナ禍において中小企業を救うファンドが公表されましたのでご紹介します。

 

徳島県に本店を置く阿波銀行がこの度、「あわぎん成長企業投資事業有限責任組合(通称:あわぎん成長企業ファンド)」の取り組みを強化しました。

 

これは新型コロナウイルス感染症の影響を受けている中小企業を対象とした、「資本」による支援をする取り組みです。
(出典:https://www.jiji.com/jc/article?k=000000008.000054623&g=prt


このあわぎん成長企業ファンドによるメリットは多く、
・資本金として組入
・繰上げ償還は出資受ける側の判断
・配当は業績連動
・銀行融資のように、担保保証は不要
・無議決権株式
・50百万以内
などが挙げられます。

 

また逆に
阿波銀行徳島県徳島市本店ということから、出資先が限られる可能性がある
  →徳島県内の企業、徳島から他府県へ進出している企業、徳島出身社長、役員などの企業
・他行から融資受ける際に、阿波銀行にお伺いたてる必要性が出そう

といったそもそも受けられるのかというデメリットもありますが、チャレンジする意義はある取り組みと言えますね。

 

資本に乗せられるファンドはキャピタルゲイン目的のベンチャー投資もありますが、あわぎん成長企業ファンドは無議決権株式になります。

 

株式を失うことなく資本に組入できるので、ベンチャー投資よりもデメリットがありません。

 


そして最大の特徴は、メリットでも軽く前述しておりますが、、

日本政策金融公庫の「資本性ローン(劣後ローン)」のような

”みなし資本”ではなく、資本金として組入できる

という点です。

 

劣後ローンは資本として見なすことができますが、その本質はあくまでも借入。

 

金融機関にリスクのある融資のため、利率も高く返済期間も長くなる可能性があります。

 

しかしあわぎん成長企業ファンドは資本に組入でき、負債比率を抑え、財務体質の維持改善を図ることができます。

 

さらにこれも前述しておりますが、配当は業績連動。

 

売上げが低下していると配当は低く、しかも赤字の時には無配当となります。

 

この点も劣後ローンよりも優れている点ですね。

 

 

 

それでは今日はこのへんで。


今回ご紹介しましたファンド以外でも、財務に関するお悩みがございましたらぜひ当社までお問い合わせください。