設備資金と運転資金(1)
こんにちは。こんにちは。
Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。
今回から通常営業に戻る本ブログ。
令和3年(まだ慣れない)一発目のテーマは、設備資金と運転資金について複数回にわたって取り上げてみようと思います。
設備資金・運転資金とは?
起業したばかりなどで、まだまだ財務のことは勉強中という方は聞いたことがないかもしれませんね。
基本的には金融機関から融資を受ける際に出てくる、資金使途に関わる言葉です。
例えば日本政策金融公庫の融資制度「新規開業資金」を見ると、
- 融資限度額 7,200万円(うち運転資金4,800万円)
- 融資期間設備資金:20年以内運転資金: 7年以内
という風に、資金使途によってその金額や期間に差が出てきます。
設備資金とは
会社の土地や建物、パソコンなどの機材といった事業をするうえで継続的に必要になる設備を購入するための資金のことです。
ちなみに「土地や建物を持っていないけど、ビルの一室を借りているから、これが設備資金か」と考えてしまいがちですが、家賃は設備資金ではなく運転資金になります。
設備資金に該当するものは、基本的には資産性があり定期的に支払う必要のない設備です。
土地や建物は資産性がありますが、賃貸で借りている物件は自社のものではないので資産性はありませんし、家賃が定期的に発生します。
ただし資産性がない(低い)ものでも設備資金になるものもあり、その代表例が会社のホームページ。
そのほかにも以下の品目が設備資金の代表的な例です。
など。
そのものがあることにより、長期的に収益性が上がる(売上が上がったり、コストが下がったりする)ことができる設備の購入資金が設備資金と言えますね。
運転資金とは
設備資金でもちらっと出した家賃や、仕入代金、人件費など、事業を運営していくうえで必要になる資金が運転資金です。
運転資金は基本的に設備資金よりも短いスパンで動いていくお金です。
設備を一括で購入すれば設備資金となりますが、リースで借りて定期的に支払いが発生するのであれば運転資金となります。
ただし一括で支払えば必ずしも設備資金となるわけではなく、例えば何か業務を他社に外注している場合、その契約料を一括で支払ってもそれは運転資金となります。
そのほかにも以下の品目が運転資金の代表的な例です。
- 水道光熱費
- 通信費
- 広告宣伝費
- 消耗品費
- 税金
など。
多くが月ごとにかかってくる費用かと思いますので、どの程度資金が必要となるのか予測がつけやすいのが運転資金ですね。
といったところで今回はここまで。
次回はもう少し運転資金と設備資金を深掘りしていきましょう。