財務コンサルが語る決算書の本当の意味
こんにちは。
Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。
今年も気がついたら2月に入っていました。
年々と月日が過ぎるのが早くなりますね。。
3月決算の会社の方はバタバタしているかと思いますが、今回は決算書をテーマにしたいと思います。
決算を終えたらみなさんが必死で作ることになる決算書。
それ、なんのために作っていますか?
決算書の表向きの意味
インターネットで「決算書 なんのため」などで検索すると、次のようなこと記載が出てくるかと思います。
「決算書は、会社の一定期間の利益や損失、資産状況といった会社の状況を報告するために作成されるもの。」
もちろん表向きはこれで正解です。
では次に、誰のために決算書を作成するか。
基本的には株主や取引先、金融機関に向けて作るものとされています。
根底には会社法にて決算書を作成する義務が課せられていますので、例え株主や取引先、金融機関などの付き合いが一切ないとしても決算書は作らないとなりません。
また会社法の中では記載がありませんが、税金は決算書に基づいて課税標準を計算しているので税務申告のためでもあります。
決算書の本当の意味
税金を計算したり、出資元や借入元に報告するためだけに決算書はあるのではありません。
決算書の本当の意味は、資金調達のため。
我々は決算書を元に、その会社に現状どれだけの余力があるか、そしてどれだけ伸び代があるかを判断します。
あとどのくらい資金調達が可能か。
その資金を投資することで、どのくらい利益を増やすことができるか。
よく決算前に節税のために黒字が出ないようにあれこれ発注してみたり、不要な取引を増やしてみたりなど行われておりますが、我々から言わしてもらえば愚の骨頂!
しっかりと利益を出し、黒字で着地することで自己資本を積み上げていくことが重要です。
今回のコロナ禍でどうしても赤字になってしまう、という場合は致し方ありません。
しかし利益を出せる状況なのにそれを放棄してはなりません。
過去にダメな決算書のあるあるをまとめたので、こちらもチェックしてみてください。
それでは本日はここまで。