【初心者向け】貸借対照表とは?(4/4)
おはようございます。
Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。
ここまで3回にわたり貸借対照表について更新してまいりましたが、今回で最後になります。
最後のテーマは「ここだけは覚えておいてほしい3つの数字」。さっそくまいりましょう。
B/Sのここだけは覚えておいてほしい3つの数字①
現預金
いちいち現預金についての説明をするまでもありませんが。。
現預金は現金と預金に分かれます。
現金
正に目の前にあるキャッシュです。経理担当者の(手提げ)金庫、ないしはレジスター内の釣銭となります。
通常、事務系の会社であれば現金は5万円位、多くても10万円程度です。
預金
金融機関にある普通預金のことですね。これはイメージしやすいと思います。
個人の方でも普通預金口座はお持ちですよね。法人にも普通預金口座があります。
B/Sのここだけは覚えておいてほしい3つの数字②
借入金
主に金融機関からの借入の際に使われる科目となります。
この借入金には短期借入金・長期借入金・1年以内返済長期借入金というものがあります。
短期借入金
1年以内に返済期日が来る借入金で、1年返済や3ヶ月期日や6ヶ月期日の手形貸付です。
長期借入金
返済が1年超のものです。
1年以内返済長期借入金
長期借入金の内、1年以内に返済する借入のことです。
B/Sのここだけは覚えておいてほしい3つの数字③
純資産
会社の総資産額から負債総額を差し引きした金額を指します。
また、資本金と繰越利益剰余金に分類できます。
前回でもお話ししましたが、純資産は株主が出したお金と過去の利益の蓄積の合算ですね。
純資産の部がマイナスになっていることを債務超過と言い危険な状態を表します。
この状態が継続されると倒産へ近づくことになります。上場企業であれば上場廃止になる可能性があります。さらに金融機関からは融資を受けることが難しくなるでしょう。
債務超過を早期に脱することが重要です!
また、純資産の金額から自己資本比率というものが算出できます。
自己資本比率
自己資本比率が高ければ高いほど、その企業は安全という目安になります。
中小企業の経営者の皆さまはまずは自己資本比率20%以上を目指しましょう。
逆に10%未満の場合は危険!いますぐ対策しましょう!
全4回にわたりB/Sの基本的な読み方について解説してまいりました。
B/Sを読めるようになると、
- 自社の財務状況が把握でき、改善ポイントが明確になる
- 資金調達の必要性やそのタイミングなどの判断ができる
- 競合などの他社分析により他社のいいところを模倣し事業改善できる
などなど、メリットを挙げればきりがありません。
逆にデメリットというと・・・まあ覚えるのに少し時間がかかる程度のことです。
むしろ、B/Sを読めないなんて経営者失格!くらいに思っていただいても差し支えありません。
この記事を機に、自社の数字に興味をもっていただけると幸いです!