あなたの会社は「安全」ですか?(1/2)
こんにちは。
Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。
前回の記事の中で、自己資本比率というものを紹介させていただきました。
自己資本比率は簡単にいうと、負債・純資産の合計額(総資本)に占める純資産の割合のことで、その会社の安全性を測る指標の一つです。
実は他にも会社の安全性を測る指標はあります。
流動比率
流動比率は一年以内に現金ができる資産と、一年以内に支払う負債の割合です。
計算式は以下の通り。
流動比率は高ければ高いほどよく、流動比率が100%を超えるということは、一年以内に返済しなければならないお金より一年以内に現金化できるお金の方が多いということです。
一般的には200%以上が理想的とされていますが、実際はそこまで高い企業はあまりありません。150%以上をひとつの目安としてみましょう。
流動比率が100%を下回る場合、つまり一年以内に返済しなければならないお金が一年以内に現金化できるお金より少ない場合は、資金繰りに問題が出る可能性があるので要注意です。
とは言え、当社の財務的目線から厳しく見るのであれば、特に流動資産=現預金と見て頂いて、現預金/流動負債で比率を考えてもらう方がより安全性が高いです。
当座比率
当座比率は、当座資産と一年以内に返済しないといけないお金の割合です。
計算式は以下の通り。
流動比率との違いは、流動比率は流動負債と流動資産(当座資産・棚卸資産・その他流動負債などの合算値)の割合であるものに対し、当座比率は流動負債と当座資産(現預金、売掛金、受取手形、有価証券)のみの割合、という点です。
棚卸資産などは売れないと現金化できないため、やや不正確な資産です。
反面当座資産は現金や預金、売掛金などですので、ほぼ確実に現金化が可能。
つまり当座比率が100%を超えているということは返済能力がしっかりしているという証明になるのです。
目安としては、当座比率が90%以上あれば問題ないとされる場合が多いです。120%もあれば優良企業と言えるでしょう。
逆に70%を下回る場合は問題あり。資金繰りが苦しくなる可能性があります。
流動比率、当座比率はともに会社の短期的な安全性を測る指標です。
目安を超えているからといって今後も安泰だ!というわけではないのでご注意ください。
また目安を下回ってからバタバタあせっても遅いです。
計画的に資金調達できる準備を整えておきましょう。