Revd Advisory株式会社の代表ブログ

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財務戦略の目的とは

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以前の記事で「財務とは」について触れ、財務とは必ず経営者自身が学ぶべきものとお話ししました。

 

日本の経営者の実情


今回はその続き、財務戦略の目的についてお話しします。

 


財務戦略の目的とは。

 

アンサーファーストで言うと、財務戦略の目的は

 

『経営の目的を存続と成長とする』

 

に尽きます。

 

 

 

企業を経営していく上で、いくつか設計しておくべき事項があります。

 


まずひとつに、「会社がどうなっていくか」という設計

 

10年後、20年後、30年後。あなたの会社はどうなっていますか?

 

会社がどのようになっていくか設計することを出口戦略といい、以下のような方法があります。

 

  • 上場
  • 株式譲渡
  • 事業譲渡
  • 廃業
  • 継承

など。

 

出口にはオーナーとしての出口と、経営者としての出口の2つがあり、それぞれを理解しておくことが必要です。

 

 

 

次に経営していく上での目的について設計していきます。

 

財務目線でとらえると、現預金を積み上げていくことが重要になります。

 

その現預金を積み上げるためには、純資産を積み上げる必要があります。

 

その純資産を積み上げるためには、当期純利益を積み上げる必要があります。

 

当期純利益」「純資産」「現預金」の3つを積み上げることが財務における目的となります。

 


ではどうやってそれらを積み上げていくかというと、

 

B/Sを強くし調達力を高め
   ↓
資金調達により現預金を増やし(調達)
   ↓
適切な投資を行い(投資)
   ↓
投資を行ったところから利益を出していく(回収)

 

という流れ(調達→投資→回収)を描ければ理想的で、

 

このサイクルを回すことが非常に重要です!

 

 

 

これらのことをどのくらいのスピードで、どのような手法で行なっていくか設計していくのが、事業計画となります。

 

事業計画はまずは5カ年で考えてみましょう。

 

5年後にどの程度の利益を出すように会社を育てていくか、そのためにはどういった売上(販売計画)があり、そのためにはどの程度の費用(コスト計画)が必要か。

 

5年後に必ずしもその通り実行しなくてはならない、というわけではありません。

 

この度のコロナ禍のように、極めて予測しにくいこともおこります。

 

要は会社の5年後をしっかりと考えられているか

 

計画を達成するにはどのようなものが必要かと考えることが、経営判断を手助けしてくれるはずです。

 

 

そして最後の設計として、数値管理があります。

 

予算と実績を元として予実管理をしていき、会社の現状と未来を把握するために、数値を前提とした管理体制を構築しておきましょう。

 

よく感覚で経営していて、会社の数字なんて決算の時にしか触れないという経営者がいます。

 

財務、ひいては経営の世界では数字が重要になり、すべての事象が数字で表されます。

 

経営者が会社の中で一番数字に強く、会社の現状を常に把握できるよう努めてください。

 

 


これらの設計を固めていくこと、会社を存続・成長できるよう整えることが財務戦略です。

 

感覚重視で経営している方がいらっしゃいましたら、今一度危機感を持っていただければ幸いです。

 

 

 

それでは今日はこのへんで。

 

次回は、融資審査で評価をあげる為の強いBSの作り方を解説していきます。

 

融資を受けたいけど自信がないという方必見の内容になりますので、お楽しみに!

 


財務に関することでお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談ください。

 

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