損益分岐点が簡単にわかる計算方法(1)
こんにちは。
Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。
緊急事態宣言の対象地域がさらに広がり、期間も9月12日に延長されることになりました。
日に日に勢いを増していくコロナ禍。もううんざりですね。。
さて今日は先日まで触れていたリースから離れ、損益分岐点についてお話していきます。
損益分岐点とは
熱心な本ブログの読者ならご存知なはず。
損益分岐点とは、損失と利益が分岐するポイントのこと。
読んで字の如しでしたね(笑)
つまり売上高から費用を引いた金額が0になる、売上高と費用の金額が一致する点が損益分岐点となります。
費用には売上に比例し増えていく変動費(原材料費・商品仕入高など)と、売上に関係なく発生する固定費(貸借料・保険料・給料など)があります。
簡単に図解しました。
損益分岐点の計算方法
当然売上の多寡に関係なく発生する固定費を超える売上を出さないといけません。
そしてその金額を出すためにかかる変動費を加えて、損益分岐点を出します。
これらを計算式で表すと、
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ { ( 売上高 − 変動費 ) ÷ 売上高 }
となります。
限界利益はひとつの商品を売ったときに、どれだけ固定費を回収できるかを表します。
具体例としての問題
ひろし君は1つ120円で仕入れた商品を、売値200円で販売しています。
またそのときにかかる固定費の総額は50万円とする場合、ひろし君はいくつ以上の商品を売り、いくら売上を出せば利益にプラスが出るでしょうか。
解説
さきほどの損益分岐点の計算式に当てはめてみましょう。
今回のケースで言う固定費は50万円、変動費は仕入れ費用の120円となります。
計算式は
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ { ( 売上高 − 変動費 ) ÷ 売上高 }
ですので、
損益分岐点売上高 = 50万円 ÷ { ( 200円 − 120円 ) ÷ 200円 }
となります。
これを計算すると、
損益分岐点売上高 = 50万円 ÷ { 80円 ÷ 200円 }
損益分岐点売上高 = 50万円 ÷ 0.4
損益分岐点売上高 = 125万円
となりますね。
また125万円の売上を出すために売らなければ行けない商品の個数は、単純に損益分岐点売上高を販売価格で割ればいいので、
125万円 ÷ 200円 = 6250個
となります。
といったところで今回はここまで。
次回は今回学んだ損益分岐点を、どう経営に落とし込んでいくのかを解説していきます。
それではまた!