Revd Advisory株式会社の代表ブログ

ベンチャー企業/起業/財務コンサルティング

借入金額の適正とは!?

おはようございます。 

Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平(ゆだひら)です。

 

コロナ禍で経営者の多くは借入を起こしたと思いますが、今ある借入が本当に適正なのか気にされたことはありますでしょうか?

 

いやいや、今は平時ではないので、とにかく目一杯借りたよ!という方、知っておきたくないですか。

 

 

では、 

適正な借入金の目安として ”債務償還年数” というものがあります。

 

これは、稼いだキャッシュによって何年で借入金を返済できるのか?を計算するものです。

 

ちなみに、銀行は、この債務償還年数を用いて企業の格付けを行います。

それは、融資するお金の返済能力が、その会社にあるかどうかを見るのに、適した指標だからです。

 

 

では実際に計算してみましょう。

手元に自社の決算書があれば用意して計算してみてください。

 

計算式です。

債務償還年数=有利子負債÷営業キャッシュフロー

 

ひとつずつ解説します。

 

有利子負債とは

貸借対照表をご用意ください。

その中に金融機関から借入を起こした金額が

短期借入金や1年以内返済長期借入金、長期借入金という科目があります。

この数字を全て合算してくだい。

 

これを有利子負債と言います。

 

営業キャッシュフローとは

損益計算書をご用意ください

 

営業キャッシュフロー=税引後利益+減価償却費となります。

 

■上記をまとめると

債務償還年数=有利子負債÷営業キャッシュフロー

      =(短期借入金+1年以内返済長期借入金+長期借入金)÷(税引後利益+減価償却費)

 

■具体的な数字を当てはめていきます 

例えば、決算書の貸借対照表には金融機関からの借入が2,000万円あったとします。

その時の損益計算書の税引き後利益が200万円、減価償却費が100万円だとしたら

2000万円÷(200万円+100万円)=6.67年

 

6.67年と出ました。

 

では、これが何年であれば適正なのでしょうか?

結論から言うと、10年以内であれば良好な財務状況と判断されます。

ですから、10年を超える場合、問題ありと判断され、借入も過大気味と考えられます。

 

もちろん、今回はあくまで財務指標の内の1つを抽出したに過ぎず、銀行からの融資の際は複数の指標をもって複合的に判断されますのでご注意ください。

 

企業の場合には、この10年を1つの目安として、経営の計画を立てて、借入金をコントロール出来るように努めてください。

 

■10年以上になった方

【考えうる原因として】

・そもそも借入しすぎ

・利益が出ていない

・資金調達する時の投資計画が間違っていた

 …etc

 

また、このように過大だった借入金をどうやって10年以内にするかなど、具体的な施策は財務コンサルティングの出番だと思います。

 

本日は以上です。

 

 

借入金についてのご相談は湯田平までお待ちしています。

 

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