【初心者向け】貸借対照表(B/S)の見るポイント3選
おはようございます。
Revd Advisory株式会社(レヴアドバイザリー)の湯田平(ユダヒラ)です。
本日は初心者向けとして貸借対照表(B/S)のおさえるべきポイントをまとめました。
貸借対照表とは
ある時点における、個人や組織の財政状態を、資産の部を左側に、負債及び純資産の部を右側に記しまとめた表。いわゆるバランスシート(B/S)とも言います。
これだけでも嫌になってきましたね。
売上、利益はわかるけど貸借対照表と聞くと頭の痛い方は多いのではないでしょうか?
本記事では、貸借対照表の中でも、まずはおさえて欲しい科目を3つご紹介し、その意味や役割などを解説します。これを知るだけでも、貸借対照表への理解が深まると思います。
※3つの科目を説明する中で、付随して関連性の高い科目が出てきます。3つじゃないの?というツッコミはご容赦ください。
■貸借対照表(B/S)のおさえるべき3つの科目
- 現・預金
- 借入金
- 純資産
1.現・預金
現金と預金に分けて解説します。
■現金について
現金とは正に目の前にあるキャッシュです。経理担当者の(手提げ)金庫、ないしはレジスター内の釣銭となります。通常、事務系の会社であれば現金は5万円位、多くても10万円程度です。
■普通預金
金融機関にある普通預金のことですね。これはイメージしやすいと思います。個人の方でも普通預金口座はお持ちですよね。法人にも普通預金口座があります。
2.借入金
主に金融機関からの借入の際に使われる科目となります。
この借入金には短期借入金・長期借入金・1年以内返済長期借入金というものがあります。
■短期借入金
1年以内に返済期日が来る借入金で、1年返済や3ヶ月期日や6ヶ月期日の手形貸付です。
■長期借入金
返済が1年超のものです。
■1年以内返済長期借入金
長期借入金の内、1年以内に返済する借入のことです。
例えば、
1,000万円5年返済で借入した場合です、以下のように処理します
→長期借入金800万円
→1年以内返済長期借入金200万円
この借入金が適切な水準かを図るものに”債務償還年数”と言われるものがあります。これは、以前の投稿で解説しておりますのでそちらを参照ください。
3.純資産
純資産とは、会社の総資産額から負債総額を差し引きした金額を指します。
また、資本金と繰越利益剰余金に分類できます。
純資産の金額から自己資本比率というものが算出できます。
図表の数字をあてはめて計算すると
自己資本比率=4,500/5,500+4,500=45%
この事例の会社では自己資本比率45%となります。
■目安として
- 中小企業は自己資本比率30%以上を目指しましょう。
- 40%以上であれば倒産しにくい企業と言えるでしょう。
- 10%未満の場合危険です。
また、純資産の部がマイナスになっていることを
債務超過と言いこれもまた危険な状態を表します。この状態が継続されると倒産へ近づくことになります。上場企業でれば、上場廃止になる可能性があります。
さらに、金融機関からは融資を受けることが難しくなるでしょう。
これを改善するにはどうしたら良いでしょうか。その具体的な施策については○○を積み上げることと、○○を実施することなんです。
出来るだけ早くこの状況を抜け出してください。
まとめ
今回は貸借対照表の一部を解説しましたが、ご理解頂けたでしょうか。3つの科目、現預金・借入金・純資産、これらを理解し、読み解くことが貸借対照表を理解する第一歩となります。
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