ダメな決算書の着地7選
こんにちは。
Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。
以前の記事で、経営者こそが数字に強く会社の現状を把握すべきとお話しいたしました。
今回は数字に弱く決算書なんてほとんど見ないという、正直よろしくない経営者にありがちな「ダメな決算書」7選をご紹介します!
①前期に利益が出過ぎるから節税で保険に加入したが業績が悪化し営業赤字なのに保険の解約できず赤字の着地
コロナ禍の影響もあり、前年より業績が悪化する企業が続出するのではないでしょうか。
契約してしまった保険は赤字だからといって簡単に解約できるものではありません。
目先の節税ばかりを意識していると陥る問題ですね。。皆様の中にも経験ある方いらっしゃるのではないでしょうか。
②前期に利益が出過ぎるから役員報酬を上げたが今期業績が悪化し営業赤字なので個人資産を入れ何らかの形で売上計上
これも、今年多くの企業が頭をかかえそうな問題ですね。一時的な目線で役員報酬を上げ下げすると陥る問題です。
予想よりも多くの利益が出た場合、繰越利益剰余金とし自己資本を厚くしておきましょう。
赤字を回避しようと個人資産を入れ計上する手法は悪ではありませんが、一時逃れ的な方法であることには違いありません。
しっかり本業で黒字を出していきましょう。
③営業利益を平気でマイナスで組む
②の問題よりさらにひどいパターンですね。。
営業外収益や特別利益で黒字化できているとしても、融資審査などではそこはあまり着目されません。
繰り返しになりますが、重要なことはしっかりと本業で利益を出していることです。
④固定資産台帳を全く見ない
保有している固定資産がどの程度あって、減価償却費がいくら程度か把握しておりますか?
税理士任せにして全くチェックしない経営者も多いです。
毎月とは言いませんが、定期的に確認する癖をつけていきましょう。
⑤金融機関からの借入の内容を毎月把握しようとしない
これまでどこから借入したか、金額はいくらか、そしてどの程度返済できているか。
しっかり毎月この数字と向き合うことで、さらに借入しようとした場合どの程度借入が可能かが見えてきます。
⑥税理士まかせで1年の間で決算書が出来た後の1度しかない
これも経営者あるあるでしょうか。。
事業ばかりに身が入ってしまい、その結果である数字と向き合おうとしない。そして決算書を年に一度しか見なくなる。
経営者だからこそ、事業は従業員を信頼し任せ、自身は一歩引いた立場で数字と向き合っていく必要があります。
⑦毎月試算表を確認しておらず期末になり赤字という事がわかり慌てる
まるで8月末に夏休みの宿題に追われる子どものようですね。。
毎月試算表をしっかり見ていれば業績の推移が予測でき、対応できる選択肢の幅が広がります。
経営者は会社の存続を第一に考える立場です。
首が絞まってしまう前に、対応策を練られるようにしましょう。
以上、いかがでしたか。
「これわたしもだ・・・」という内容がある方。ぜひ数字と付き合う癖を身につけていってください。
誰かに言われないとできない、そもそも決算書の数字をどう見ればいいのかわからないという方は、我々にお任せください。
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