Revd Advisory株式会社の代表ブログ

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中小企業を脅かす黒字倒産とは

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こんにちは。

 

Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。

 

たまに日経などで聞くこともある単語、「黒字倒産」。

 

P/Lでは黒字を出せているのに倒産してしまうことですね。

 

財務に詳しくなくても、よく聞く単語ですので知っている方も多いはず。

 

では、なぜ黒字倒産となってしまうのかご存知でしょうか?

 

今回は黒字倒産してしまうケースをご紹介します。

 

 

 


①過剰在庫

 

会計上、在庫は資産として考えます。

 

また仕入れにかかった出費は仕入れたタイミングでは計上せず、実際に売上に繋がったときに計上されます。

 

つまり在庫を仕入れてから売るまでの間は、会計上は「資産は増えているが出費が計上されていない」という状態になっているのです。

 

会計上は黒字の状態ですが、資産(在庫)はただのモノ。

 

在庫を従業員の給与にあてたり、在庫で買掛金を支払ったりはもちろんできません。

 

ご存知の通り、最終的に必要なのは現預金。

 

このように「資産(在庫)はあるのにお金がない」という状態が、過剰在庫による黒字倒産です。

 

 

 

売掛金の管理不足

 

売掛金が入ってくるより前に買掛金の請求が来てしまい、支払えず黒字倒産するケースです。

 

現預金不足も背景にありますが、経営者がしっかり掛けのタイミングを把握して事前に手を打っておけば解決できる問題です。

 

 


減価償却の管理不足

 

会社の建物や設備などを一括で支払った場合、もちろんその分現預金は減少します。

 

しかしP/L上は複数年で経費を計上していきますので、実際の現預金とP/Lとの間にギャップが生じてしまいます

 

P/Lばかり見ているとその落とし穴に気づかず、黒字倒産してしまう可能性があります。

 

 

 

 

黒字倒産を回避するには

 

ひとつは、これまで何度も行ってきている通り、とにかく現預金をもつこと。

 

どんなに過剰在庫を抱えても、売掛け金の管理不足がおきても、減価償却の落とし穴に気づかなくても、現預金があり余っていれば問題ありません

 

またもうひとつは、経営者は利益ばかりみないこと

 

会社の財務の状態を、利益(P/L)だけではなくB/Sや資金繰り表、キャッシュ・フロー計算書などから読み取ることが必要です。

 

会社の財務状況を把握することで、財務上起こる問題に事前に対処できます。

 

 

 

 

財務の知識は経営者の必須スキルです。

 

しかし意外と財務のことを教えてくれる方も、学校も少ないのが現状。

 

これから学びたい!という方がいましたら、ぜひ当社にお声掛けください。

 

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