Revd Advisory株式会社の代表ブログ

ベンチャー企業/起業/財務コンサルティング

プロパー融資までの道のり

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こんにちは。

 

Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。

 

このブログで用語としては何度か出てきたプロパー融資

 

よくよく考えたら専門用語であるにも関わらず、ちゃんとした説明をしていませんでしたね。。

 

これまで資金調達を行なってきた経営者の方なら知っているのかもしれませんが、これからという方には聞き慣れない言葉でしょう。

 

今回は資金調達を行う上で目指すべき一つの目標である、プロパー融資についてご説明します。

 

 


プロパー融資とは

簡潔に言うと、金融機関の融資において保証協会の保障を受けない融資のことです。

 

保証協会は以前も解説しておりますので、まだ見てない、見たけど忘れたと言う方は次のリンクからどうぞ。

revd-yudahira.hatenablog.com


保証協会の保証がない、つまり万が一返済不能となってしまうという貸し倒れのリスクを金融機関が負うということ。

 

金融機関にとってリスクの高い融資となるため、相当の信頼を勝ち得ていないと選択できない融資方法です。

 

 


プロパー融資のメリットとデメリット

 

メリット

融資額の上限がない

最大のメリットは融資額の上限がないことでしょう。

 

保証協会付きの融資ですと上限金額が設けられておりそれ以上の融資は受けられませんが、プロパー融資は形式上は無制限


保証料がかからない

保証協会を利用すると融資額の0.5〜2.0%程度の保証料がかかってきますが、もちろん保証協会を利用しないのでこの保証料は必要ありません


信用力の実績が残る

「プロパー融資で資金調達をした」という実績があれば、他の金融機関の審査においても有利に働くことでしょう。

 

プロパー融資を受けられるということは金融機関に認められ事業が成功しているという証になります。

 

デメリット

厳しい審査

まず起業してすぐにプロパー融資を受けられるということはまずないです。

 

事業が着実に伸びてきており、これまでの融資もちゃんと返済できていることが最低条件です。


担保などが必要になる

金融機関が貸し倒れリスクを負うため、保証人や不動産担保など、リスク低減のために相応のものが求められます。

 

保証人も代表者だけではNGで、代表者以外の保証人が必要になってきます。

 

 

 

プロパー融資を受けるためには

前述しましたが起業後すぐにプロパー融資を受けることはまず不可能です。

 

プロパー融資を受けるためにはコツコツと実績を作りステップアップしていく必要があります。

 

1)公庫から融資を受け返済実績を作る

 

2)事業を軌道に乗せて成長する

 

3)信金や地銀から保証協会付き融資を受け返済実績を作る
  *プロパー融資の可能性がある金融機関を選択する

 

4)年商規模を大きくし資本金を積み上げていく

 

5)短期のプロパー融資を受け返済実績を作る

 

上記のように成長していき、最終的には長期かつ低金利のプロパー融資を目指しましょう。

 

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会社を支えるCFOとは

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こんにちは。

 

Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。

 

今日は少し肌寒いですが、最近になって暖かい日が続き、日もなんだか伸びてきた気がしますね。

 

春が待ち遠しいこの頃。

 

本日は会社の財務をつかさどる、CFOについてお話ししようと思います。

 

 

 

 

そもそもCFOって?

という方もいらっしゃるかと思います。

 

CFOは「Chief Financial Officer」の略称。

 

直訳すると「最高財務責任者」という立場になります。

 

似たような言葉で「CEO(最高経営責任者)」や「COO(最高執行責任者)」などがありますね。

 

中小企業でCFOがいるという会社はまだまだ少ないですが、財務の重要度は大きな会社も小さな会社も比較的変わりません。

 

むしろ倒産リスクの高い中小企業こそ、財務の役割、そしてCFOというポジションの必要性は高いと考えます。

 

 

 

CFOの業務

会社のお金に関する業務全てにCFOは関わります。

 

特に

  • 調達
  • 投資
  • 回収

などのキャッシュマネジメント、つまり財務戦略の主軸となるのがこのCFOなのです。

 

もちろん経営活動自体が財務と密接に関わることから、経営戦略や事業戦略の参謀にもなります。

 

また経理や会計を管理する立場にもなることから、バックオフィスの最高責任者という側面も。

 

 


中小企業でもCFOは必要?

前半でも言いましたが、当社としては「すべての会社にCFOは必要」と考えております。

 

現状、なかなか人員も割けず、専門知識を持った人を雇う余裕もないという理由で、経営者がCFOを兼ねている会社が多いと思います。

 

そういった企業の経営者のみなさまはすでに理解されているかと思いますが・・・

 

財務周りまで見るとなると非常に大変。

 

とくに中途半端な知識に傾倒していたり、節税好き税理士入れ知恵の節税対策を行っていたりする会社が一番危険です。

 

 


ではどうするか?

可能であればCFO、またはそれに準ずる知識を持った方が社内にいることが好ましいですが、まだまだ難しいと言う企業もいらっしゃるかと思います。

 

そういったときには、アウトソースしましょう。

 

財務周りの業務は、外注でも対応可能。

 

CFOを雇うよりぐっと費用を抑えることができます。

 

当社サービスにご興味がある方は下記URLより一度無料面談へどうぞ!

 

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財務コンサルが語る決算書の本当の意味

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こんにちは。

 

Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。

 

今年も気がついたら2月に入っていました。

 

年々と月日が過ぎるのが早くなりますね。。

 

3月決算の会社の方はバタバタしているかと思いますが、今回は決算書をテーマにしたいと思います。

 

決算を終えたらみなさんが必死で作ることになる決算書。

 

それ、なんのために作っていますか?

 

 

 


決算書の表向きの意味

インターネットで「決算書 なんのため」などで検索すると、次のようなこと記載が出てくるかと思います。

 

「決算書は、会社の一定期間の利益や損失、資産状況といった会社の状況を報告するために作成されるもの。」

 

もちろん表向きはこれで正解です。

 


では次に、誰のために決算書を作成するか。

 

基本的には株主や取引先、金融機関に向けて作るものとされています。

 

根底には会社法にて決算書を作成する義務が課せられていますので、例え株主や取引先、金融機関などの付き合いが一切ないとしても決算書は作らないとなりません。

 

また会社法の中では記載がありませんが、税金は決算書に基づいて課税標準を計算しているので税務申告のためでもあります。

 

 

 

決算書の本当の意味

税金を計算したり、出資元や借入元に報告するためだけに決算書はあるのではありません。

 

決算書の本当の意味は、資金調達のため。

 

我々は決算書を元に、その会社に現状どれだけの余力があるか、そしてどれだけ伸び代があるかを判断します。

 

あとどのくらい資金調達が可能か。

 

その資金を投資することで、どのくらい利益を増やすことができるか。

 

よく決算前に節税のために黒字が出ないようにあれこれ発注してみたり、不要な取引を増やしてみたりなど行われておりますが、我々から言わしてもらえば愚の骨頂!

 

しっかりと利益を出し、黒字で着地することで自己資本を積み上げていくことが重要です。

 

 

 

 


今回のコロナ禍でどうしても赤字になってしまう、という場合は致し方ありません。

 

しかし利益を出せる状況なのにそれを放棄してはなりません。

 

過去にダメな決算書のあるあるをまとめたので、こちらもチェックしてみてください。

 

revd-yudahira.hatenablog.com

 


それでは本日はここまで。

金融機関との付き合い方(2)

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こんにちは。

 

Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。

 

前回の記事で公庫・保証協会枠以外の金融機関の選択肢について触れました。

 

revd-yudahira.hatenablog.com

 

今回はさらに突っ込んで、公庫含む各金融機関の特徴について見ていきましょう。

 

 

 

 

都市銀行

主な都市銀行

三菱UJI、みずほ、三井住友 など

 

特徴

融資ロットは大きい傾向だが、財務基盤が脆弱な時にはプロパー融資の望みは薄い

 

財務戦略での位置付け

メガバンクのプロパー融資はプラチナチケット。

事業拡大次第狙いたいところ。

 

 


地方銀行

主な地方銀行

横浜銀行群馬銀行千葉銀行 など

 

特徴

全国に100行以上存在している。

地方銀行は地域産業低迷のため、新規開拓に積極的な傾向がある。

 

財務戦略での位置付け

再編加速だが、数が多く財務戦略のベースとなる。

現在第一地銀64行、第二地銀38行がいる。

 

 

 

商工中金

特徴

政府と民間団体が共同で出資した金融機関。

融資の際、中小企業団体の登録が必要になる。

 

財務戦略での位置付け

公庫と地銀の中間的な立ち位置で、今回のコロナ禍では特に重要な存在

 

 


信用金庫・信用組合

主な信用金庫・信用組合

京都中央信用金庫城南信用金庫近畿産業信用組合大阪協栄信用組合 など

 

特徴

地域社会貢献のために設立。

設立目的から、中傷零細企業でもアプローチしやすい。

 

財務戦略での位置付け

取引開始時は協会が基本だが、プロパー融資につながりやすい。

信用金庫257庫、信用組合145組合がいる。

 

 

 

日本政策金融公庫

特徴

100%政府が出資している、政府系金融機関

協会枠は使わず、プロパー融資のみで対応している。

 

財務戦略での位置付け

創業融資、有事の際の駆け込み寺としての役割。

貸し剝がしのリスクは無い。

 

 

 

 

前回の記事でも触れましたが、金融機関と付き合う上で最悪なケースは特定のメインバンクのみと取引している場合。

 

自社の規模に合わせた適切な金融機関と取引することで、付き合える金融機関や枠を徐々に拡張していくことが重要です。

 

財務のお悩み事がございましたら、当社までお問い合わせください。

 

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金融機関との付き合い方(1)

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こんにちは。

 

Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。

 

年を開けてからなぜか好調の本ブログ。

 

今年一発目に更新した2020年倒産件数の記事も、過去一番のアクセス数をいただきました!!

 

まだ読んでいなかったという方は、ぜひご覧ください。

 

帝国データバンクが出している情報をぎゅっと詰め込んだ内容となっております。

 

revd-yudahira.hatenablog.com

 

今日は昨年の閲覧記事ランキングでも人気の高かった、資金調達・金融機関周りについてお話ししていきます。

 

これまで本ブログでは資金調達は日本政策金融公庫がいいよ!とお話ししてきましたが、銀行をはじめとする他の金融機関だって決して悪いわけではありません。といった内容です。

 

 

 

金融機関との取引での最悪のケース

金融機関と取引するうえで、メインバンク一行のみと取引しているケースは意外と多いのです。

 

しかしそれだと万が一業績が悪化した場合、融資を渋られたり、最悪の場合は融資がストップしたりとデメリットが大きいのです。

 

そうなると待っている道は廃業・・・なんてことも。

 

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半沢直樹でも似たようなケースがありましたね。。

 

 

 

公庫・保証協会以外の金融機関を頼る理由

日本政策金融公庫や保証協会枠からの融資は、比較的条件面が緩和されており融資を受けやすく、また金利や期間についても好条件になることが多いので融資を受けるのには最適です。

 

しかしそれでも他の金融機関からの融資を受けることを推奨しております。それはなぜか?

 

答えは単純で、公庫も保証協会も他の金融機関も、借りられるときに借りておきましょう!という戦略があるためです。

 

公庫や保証協会には限度があり、いざとなったときや、成長を考えて投資したいときに借りることができないなんて状況になることもあります。

 

そのため会社のステージに合わせた金融機関が必要となってきます。

 

 

 

どの金融機関を選択すべきか

会社のステージに合い、かつ今後プロパー融資の可能性がある金融機関を選定することが重要です。

 

優先順位としてはまずは、信用金庫から

 

さらにスケールする可能性があればメガバンクという選択肢もあります。

 

 

 

実際にどの金融機関が良いかは、会社や金融機関の様々な条件や状況によって変わってきます。

 

詳しくは当社にご相談ください。

 

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会計と財務の違い

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こんにちは。

 

Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。

 

少しお休みをいただいてしまった本ブログですが、今日からまたバシバシ更新していきます!

 


さてさっそく本題へ。

 

会社のお金に関わる会計と財務。

 

実はこの2つを一緒くたにしてしまっている経営者の方も見受けられます。

 

今回はこの会計と財務の違いについて勉強していきましょう。

 

 

 

会計とは

会計とは、言うなれば過去の取引を整理する業務で、経理や会計・税務の専門家である税理士が担当します。

 

請求書・領収書等を元に、取引記録のサマリであるBS・PLを作成するといった業務が会計の業務の一部です。

 

 


財務とは

調達手段・投資対象・回収方法を検討し、何をすればCashがショートせずに経営できるかを考える「キャッシュマネジメント」を行う業務です。

 

基本的には経営者やCFO担当が担う役割です。

 

 


会計と財務の違い

根本的な違いは、会計は過去の記録を振り返る業務に対して、財務は未来を描いていく業務ということ。

 

また会計周りの業務は経理そして税理士が行いますが、財務は会社の進退にも関わる重要な選択を行う場面もありますので、基本的には経営者など会社の代表や幹部クラスが行う業務ということです。

 

 

会計と財務の共通項

一つ目は、どちらもお金に関わることなので、簿記などの会計知識があればとても役に立ちます。

 

ただ経営者の中には「数字に疎い・・・」という方もいらっしゃいます。

 

そこで二つ目として、実は会計も財務もアウトソースできる業務

 

そのため会計であれば経理代行、財務であれば我々のような財務コンサルタントがいるわけです。

 

財務は重要なことなので経営者や幹部クラスが〜〜とお話ししましたが、アウトソースはそれとバッティングするのでは?と思われる方もいらっしゃると思います。

 

当然その会社の重要な決定事項や、金融機関の融資面談などは経営者の皆様に表に立っていただく必要があります。

 

しかしそういうときでも我々は裏方としてサポートに徹し、会社が正しい方向に向かえるよう手助けしております。

 

 

 

具体的な財務コンサルタントの業務は以前ご紹介しておりますので、興味のある方はご覧になってください。

 

revd-yudahira.hatenablog.com

 

 

 

さらに突っ込んでお話をお伺いしたい!という方は、当社HPからお問い合わせください。

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新年のご挨拶

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新年おめでとうございます。

 

Revd Advisory(レヴアドバイザリー)株式会社 代表の湯田平です。

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

新年早々緊急事態宣言が発令されてしまい、なんだか波乱の年明けとなりました2021年。

 

みなさま年末年始はごゆっくりできたでしょうか。

 

今年もこちらのブログを継続し更新していければと思っておりますので、どうぞよろしく。

 


年始一発目の更新ということで、普通に記事を更新してもつまらないかと思いますので、今回はいつもと趣を変えて昨年の記事を振り返っていきたいと思います。

 

 

 

2020年 閲覧数上位記事5選


昨年あげた記事の閲覧数を見てみると、銀行関連の記事やB/Sに関する記事がけっこう読まれておりました。

 

特にSBIの第四のメガバンク構想の記事が、群を抜いて良かった!

 

revd-yudahira.hatenablog.com

 

2位に倍近い差をつけて閲覧されていたようです。何が要因なのか・・・笑

 

何か進展があれば今後また取り上げたいと思います。

 

 


次いで、社保に関する記事とB/Sに関する記事が同率2位。

 

revd-yudahira.hatenablog.com

 

revd-yudahira.hatenablog.com

 

社保については専門家ではないので深くは追求できませんが、、B/S関連の記事は今後も上げていこうと思っています!

 

 


次いで、地銀のリスク分析ツール「NIKKEI Financial RAV」の紹介記事と、航空会社を取り上げた時事問題が同率4位でした。

 

revd-yudahira.hatenablog.com

 

revd-yudahira.hatenablog.com

 

記事を読まれた方の中には「NIKKEI Financial RAV」を登録いただいた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

時事問題についても、気になる問題があったらぜひ追ってみたいと思います。

 

 

 

 

当社は1月5日から営業開始しております。

 

また頭を切り替えてこちらのブログもどんどん更新していきますので、

 

本年もどうぞRevd Advisoryをよろしくお願い致します!

 

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